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英語音声の特徴:

口語英語の音声変化


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はじめに

自然な英語発話(口語英語)では、単語の音が部分的または完全に変化することがあります。これは、話者が単語や特定の音にどのように強勢を置くかによって起こります。このような変化は「連結発話」(connected speech) または「弱形」 (weak form) と呼ばれています。

連結発話の一種である「同化」(assimilation) は、ある音が隣接する音の影響を受けて変化する現象です。
この記事では「進行同化」「逆行同化」「融合同化」について解説・例示します。



キーワード

有声音 (voiced sound):声帯の振動を伴って出る音(b/d/g/j/l/m/n/r/th/v/w/y/z)
無声音 (voiceless sound):空気が唇を通過するときに出る音 (ch/f/k/p/s/sh/t/th)

有声音と無声音のリスト

この表は、有声音と無声音の例を示しています(/ / の中は、発音記号を使わずにアルファベットだけで表記する簡略法です)。
ある音が有声であるかどうかによって、単語や文の中でその音が前後の音に影響を与えることがあります。例えば、無声音が隣の音を無声音に変化させることがあり、有声音にも同様のことが言えます。この現象を知っておけば、自然な英語発話における音の変化を予測することができます。

Voiced_Voiceless

このWebリソースの使い方

このサイトでは、話者が自然なスピードで英語を話す際に生じる一般的な音の変化について学ぶことができます。書き言葉とは異なる、英語の話し言葉の音の特徴を捉える方法について、自律的に学習・練習を行うことができます。練習の際は、以下のような手順を踏むとよいでしょう。

1. 音の変化についての説明を読む。
2. 英語で書かれた例文を読む。
3. 声に出したときの音を想像する
4. 再生ボタンを押して、それぞれの例を音声で聞いてみる
5. 各セクションで紹介されている音の変化に注目する
6. 例文を自分で発音して、どのように発音されるかを学ぶ。
7. 目を閉じて例文を見ずに音声を聞き、リスニングできるか確認する。

進行同化 (Progressive Assimilation)

ある音が、それに続く別の音に影響を与えることがあります。これを「進行同化」(progressive assimilation) といいます。音の変化が、音の流れの向き(=進行方向)に生じるからです。

進行同化は、一単語内だけでなく連続する単語間でも起こります。ある単語の最後の音が次の単語の最初の音に影響を与えるケースです。例えば、"Is that all "というフレーズでは、thatの/th/の音が/z/のように聞こえることがよくあります

Is that all?  



連続する2つの単語間での進行同化の例は他にもあります。

/ng/ + /t/ → /n/

What’s she trying to do?             
What are you doing tomorrow?  
She is working tonight.               



/l/ + /th/ → /l/

Will that be all?              
I know all the answers.  



/s/ + /th/ → /z/

Was that you?                                   
This was the item I was looking for.    
He has them over there.                   



逆行同化 (Regressive Assimilation)

進行同化とは逆に、ある単語の最後の音がそれに続く単語の最初の音によって変化することがあります。これは「逆行同化」と呼ばれます。音の変化が、音の流れとは逆行して(=さかのぼって)生じるからです。例えば、"have to"というフレーズでは、haveの最後の/v/の音が/f/に変わります。

Have to  

このような音の変化は、1つ目の単語が有声音で終わり、2つ目の単語が無声音で始まる場合に起こります。いくつか他の例も聴いてみましょう。

/z/ + /t/ /h/ /p/ → /s/ + /t/ /h/ /p/

I used to live in Tokyo              
She has to do it                       
He didn’t finish his homework  
May I borrow the newspaper?  



/v/ + /t / /k/ → /f/ + /t/ /k/

We have to go soon        
Of course it can be done  



単語間の逆行同化の例を更にいくつか紹介します。

/t/の音が後ろの音との同化によって変化します。

/t/ → /k/ /g/

Is that clear?             
It can be said that        
Credit card                  
He’s quite gifted at art  



/t/ → /b/ /p/ /m/

Couldn’t be            
That person              
Let me explain          
What does it mean?  



/d/の音が後ろの音との同化によって変化します。



/d/ → /k/ /g/

Old quote                      
Good question              
You should keep it        
What could go wrong?  



/d/ → /b/ /p/ /m/

That should be fine  
It could be better    
Salt and pepper      
Good morning        

融合同化 (Coalescent Assimilation) 

ある単語の最後の音が次の単語の最初の音に影響を与え、それによって更に両方の音が相互作用して、新しい音になることがあります。これを「融合同化」といいます。両方の音が融合して新しい音になるからです。多くの場合、一つ目の単語の最後の子音(例:/d/または/t/)と次の単語の最初の母音/a/、/e/、/i/、/o/、/u/の間で起こります。

融合同化は、you などにおける/y/に関しても起こります。例えば、did、would、could、shouldなどの助動詞がyouと結合するケースです。ここでは、助動詞の最後の/d/がyouの/y/と結合して、youまたはyaになります。 そして、助動詞の最後の/d/とyouの最初の/y/が融合して/j/に変化します。これが融合同化です。

/d/ → /j/ ← /y/

Where did you go?                       
Would you be so kind as to ….?    
Could you help me with this?        
Should you really be doing that?   



一つ目の単語の最後の/t/と次の単語の最初の/y/が融合して/ch/に変化します。

/t/ → /ch/ ← /y/

I got your message.                 
Couldn’t you make it in time?   
Didn’t you finish it?                 




以上、この記事は、自然に英語が話された場合の音声変化(「進行同化」「逆行同化」「融合同化」)について簡単に解説してきました。口語英語では、音声が連結して弱形になったり、周りの音と同化したりします。例文を見て、音声を聞き、自分でも発音してみるといった練習を繰り返し、口語英語の連結発話についての意識を高めてください。

ここでは音声変化のすべてのバリエーションをカバーしている訳ではありませんが、その基本を知ることがリスニング力向上の一助となります。この記事を通じて、あなたが英語のリスニングに対してもっと積極的になり、英語使用の機会を増やすことを私たちは願っています。


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