2023/05/09
『英語の本は、原書で読もうよ!ーカルロ・ロヴェッリの「時間は存在しない」にまつわる事の顛末ー』
GWのお休みも終わり、授業も本格化してくる頃ですね。気候的にもキャンパスの木の下で学友と議論を交わすのにいい時期です。
今日、KULINEのサイトに行ったら、今京大で最も読まれている書籍の一位に、カルロ・ロヴェッリの「時間は存在しない」が出ていました。なんだかおもしろそうなので、調べてみると数冊が予約待ちの状態。吉田南では、6月初めまで帰ってこない様。でも、そんなに待てない!
そこで、Amazonで原書を調べてみました。英語のタイトルは "The Oder of Time"というのだそう。で、今度は英語で図書館の蔵書を調べてみると、附属図書館にありましたので、すぐさま借りてきました。すみません。検索して「貸出中」と出ていたら、それは私です。なるべく早く読んで返しますので、皆さん、少々お待ちを!
何が悲しくて、もっと待ってまでして日本語で読もうとしているのですか?英語の本くらい、原書で読みましょうよ。みんなが英語で読むようになれば、図書館もきっともっと冊数を増やしてくれるでしょう!
みんな、何のためにあんなつらい思いをして、受験英語を頑張ったのでしょう?
吉田万里子
p.s. 読み始めて分かったのだけれど、この本もともとはイタリア語で書かれたもの(L’ordine del tempo)なのですね(恥ずかしながら、Carlo Rovelliが、まあ名前からしてイタリア系だけど、本当にイタリア語で書いたと知らなかった)。そういえば、各章ごとにホラティウスの引用が出ていますね。でも、正直いって、訳の質は欧米語間の方が高いと思われます。
と書いたところで、翻訳者の富永星さんを調べてみると、ナント京大理学部の先輩!しかも、在日イタリア大使館の司書をされていたそうで、もしかしたらイタリア語から訳した可能性も?!これは日本語と英語を比較しながら読むのも面白いかもしれません。完全に後付けですが、全くの「瓢箪から駒」でした。