Lektion 1
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動詞の人称変化 人称代名詞 親称と敬称 sein動詞 現在人称変化表 命令法 duの命令 ihrの命令 Sieの命令 ドイツ語入力 練習問題 小テスト
ウォーミングアップ:下線部を埋めなさい。[答え]
- Kart_:葉書
Ich schreibe meinen Bekannten eine Kart_ aus dem Urlaub. わたしは休暇中に知人たちに宛てて葉書を書く - kr_egen:手に入れる
Ich kr_ege 15 Euro pro Stunde für meine Arbeit. わたしは仕事で時給15ユーロを得る - scho_:すでに
Ist das Essen scho_ fertig? 食事はもうすみましたか - _tudium:勉強
Das _tudium an dieser Universität ist kostenlos. この大学で学ぶのはタダだ
1. 動詞の人称変化 2. 命令法
文を構成する最も基本的な要素、それは動詞である。これにより文の基本的な構造が決定づけられる。
例えば、日本語の場合を例にすれば、「降る」といえば、まず考えられるのは「雨」とか「雪」といった自然現象である。「雨が降る」といえば、それだけで文は完結する。
「教える」という動詞では、「誰が」「誰に」「何を」教えるのかという条件が満たされないと、動詞「教える」が文を作ることはできない。
lernenという、英語のlearnに相当するドイツ語の動詞の人称変化を見てみよう。
単数 | 複数 | |||
---|---|---|---|---|
1人称 | ich | lerne | wir | lernen |
2人称 | du | lernst | ihr | lernt |
3人称 | er | lernt | sie | lernen |
sie | ||||
es |
このように動詞の語幹(lern-「学ぶ」)に不定詞語尾-enまたは-nのついた形を不定詞(または不定形)という。
英語では3人称の単数形にのみ人称語尾が付き、他の人称形には語尾が付かないが、ドイツ語はそうでない。
人称代名詞として、1人称、2人称、3人称、そしてそれぞれに単数と複数がある。
単数 | 複数 | ||||
---|---|---|---|---|---|
1人称 | ich | わたしが | wir | わたしたちが | |
2人称 | 親称 | du | 君が | ihr | 君たちが |
敬称 | Sie | あなたが | Sie | あなたたちが | |
3人称 | er | 彼が | sie | 彼らが | |
sie | 彼女が | ||||
es | それが |
1人称の代名詞のichは大書されることは文頭以外にはない。英語と異なる。
2人称は、ドイツ語では親称と敬称の区別をする。
親称とは、文字通り親しい間柄の相手を指していう時の代名詞で、例えば家族や友人どうしなどで用いられる。親称の2人称代名詞は、単数形はdu(古英語のthouと語源的には同じ)、複数形はihrとなる。
親称の2人称が使われるのは、具体的には、1) 家族、2) 友人どうし、3) 恋人どうし、4) 小学校から大学の生徒・学生どうし、5) 子ども(15歳くらいまで)や動物に話しかけるとき、6) 神に話しかけるとき等である。
それ以外の対人関係(初対面など)では、敬称のSie(この2人称の代名詞は常に大書される)を用いる。
英語のbe動詞に当たるsein動詞の人称変化は特に重要。
単数 | 複数 | |||
---|---|---|---|---|
1人称 | ich bin | wir sind | ||
2人称 | du bist | ihr seid | ||
Sie sind | ||||
3人称 | er | ist | sie sind | |
sie | ||||
es |
文例
- Ich komme aus Berlin. わたしはベルリンから来ている
- Du studierst Technik. 君は工学を大学で学んでいる
- Sie spielen dort Fußball. 彼らはあそこでサッカーをする
- Er trinkt gern Bier. 彼はビールを飲むのが好きです
- Wir wohnen in Frankfurt. わたしたちはフランクフルトに住んでいる
- Sie ist Studentin. 彼女は学生です
- Habt ihr Hunger? 君たちはおなかがすいてますか
- Sie sind Japaner. あなたは日本人です
kommen (来る) |
haben (持つ) |
essen (食べる) |
lesen (読む) |
fahren (乗り物で行く) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
単数 | 1人称 | ich | komme | habe | esse | lese | fahre |
2人称 | du | kommst | habst | isst | liest | fährst | |
Sie | kommen | haben | essen | lesen | fahren | ||
3人称 | er/sie/es | kommt | habt | isst | liest | fährt | |
複数 | 1人称 | wir | kommen | haben | essen | lesen | fahren |
2人称 | ihr | kommt | habt | esst | lest | fahrt | |
Sie | kommen | haben | essen | lesen | fahren | ||
3人称 | sie | kommen | haben | essen | lesen | fahren |
2. 命令法 1. 動詞の人称変化
1) du(君、お前)に対する命令形:語幹-(e)
通常、主語は省略される。
- Komm! 来い
- Sag das noch einmal! それをもう一度言ってみろ
- Arbeite! 働け
- Antworte! 答えろ
なお、口語では-eは省略されることが多く、語幹が-t、-d、-chn、-ffn、-igに終わる動詞、-eln、-ernに終わる動詞は省略されない。
単数2・3人称で幹母音がe→ie/e→iに変わる動詞はduに対する命令形でもe→ie/e→iと幹母音が変化し、-eをつけない。つまり、これらの動詞の場合、現在人称変化から人称語尾をとった形が命令形となる。
- essen: du isst → Iss! 食べろ
- lesen: du liest → Lies! 読め
- sprechen: du sprichst → Sprich! 話せ
- sehen: du siehst → Sieh! 見よ
- nehmen: du nimmst → Nimm! 取れ
sein、werden動詞のduに対する命令形は次のようになる。
- sein → Sei! 〜であれ
- werden → Werde! 〜になれ
2) ihr(君たち、お前たち)に対する命令形:語幹-(e)t
ihrに対する現在人称変化と同じ形になり、主語は省略される。
- Kommt! 来い
- Arbeitet! 仕事をしなさい
- Fahrt mit dem Bus! バスで行きなさい
3) Sie(あなた、あなた方)に対する命令形:語幹-en Sie
- Kommen Sie! 来なさい
- Arbeiten Sie! 仕事をしなさい
- Sprechen Sie bitte nicht so schnell! どうかそんなに早く話さないで下さい
- Seien Sie so freundlich und helfen Sie mir! すみませんが手伝ってもらえませんか
- Unterhalten wir uns ein bisschen über das Problem! その問題について少し話しましょう
sein | kommen | nehmen | |
---|---|---|---|
duに対して | sei | komm | nimm |
ihrに対して | seid | kommt | nehmt |
Sieに対して | seien Sie | kommen Sie | nehmen Sie |
[コラム] ドイツ語入力
ドイツ語特殊文字の入力
ドイツ語にはローマ字や英語でおなじみのアルファベットと異なる文字が含まれます。ウムラウト(Ä、ä、Ö、ö、Ü、ü)とエスツェット(ß)です。
さて、その入力ですが、お使いのOSの入力言語を「(標準)ドイツ語」に設定されるのが最も簡便な方法でしょう。
ただし、文字化けが起きる場合には英語で使用するアルファベットの範囲で記すことになります。
標準的な入力方法を表にしておきます。各人の環境に依存する部分については自分で調べてください。
ドイツ語入力モード (日本語キーボード) |
表示できない場合 (英文タイプ等) |
HTML (ソースに記述) |
TeX | ||
---|---|---|---|---|---|
Ä | アーウムラウト | 「Shift」+「:」 | Ae | Ä | \"A |
ä | 「:」 | ae | ä | \"a | |
Ö | オーウムラウト | 「Shift」+「;」 | Oe | Ö | \"O |
ö | 「;」 | oe | ö | \"o | |
Ü | ウーウムラウト | 「Shift」+「@」 | Ue | Ü | \"U |
ü | 「@」 | ue | ü | \"u | |
ß | エスツェット | 「ー」 | ss | ß | \ss |
- 入力言語を(標準)ドイツ語に設定した場合、英語キーボードであれば上記の日本語キーボードの場合と同じ位置(同じキーではない)に割り振られます。
言い方を変えると、「L」の右がö、その右がä、「P」の右がü、「0(零)」の右がßというのが標準です。
特殊文字が追加されることで、記号の配列はかなり変化することになります。 - 特殊文字を表示するのを諦めて「e」を添えたり、「ss」に変える手法は最も手堅く、ネイティブもよく使う手です。
- HTMLであっても、Unicode等のドイツ語に対応した文字コードで記すのであれば、上記のやり方をする必要はありません。ただし、文字化け対策としては有効です。
- TeX(LaTeX)表記には「\"{a}」の形もあります。設定次第では「"a」といった省略形を使えます。
先頭の「\(バックスラッシュ)」は日本語フォントによっては「¥(円)」に置き換えられます。
英語との違い
大文字と小文字
文頭と代名詞を除く名詞の一文字めを大文字にします。この規則により、文頭にないich(わたし)は小文字ですのでお間違いなく。
引用符
まず、英語の引用符は “quote”、つまり「“ ”」です。
一方、ドイツ語の引用符は „Zitat“、つまり「„ “」です。ご使用のフォントによっては見分けにくい表示になっているかもしれないことを断わっておきます。
要するにドイツ語の引用符は始まりの部分が「,(コンマ)」を二つ重ねたようなもの、締めはそれを180°回転させたもので、英語の始まりの記号と同じです。
上記の通り入力すればよいのですが、それが手間であったり、表示が適切でなかったりする場合には、英語でも使われる簡単な "Zitat"、つまり「" "」という表記で妥協する手があります。
出版物では »Zitat« や «Zitat» もよく使われます。
引用符内でさらに引用符を使う場合は、内の引用符を一重にします。
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