ロシア語コースの目的とカリキュラム(初級)

今日、ロシア語を母語とする人々の数は2億人に近いと言われています。日本語の母語話者数よりは多い程度ですが、大きく異なるところは、ロシア語は、たとえば国連での公用語の一つとして使用されるなど、国際交流の場で大きな役割を果たしているという点にあります。今もなお、世界各地で5億人に達する人々によって、様々な場面で用いられています。また、ロシアは日本の隣国であり、18世紀以来の交流があります。ロシアやロシア語を巡るこうした事実は、普段はあまり意識されることがありません。だからこそ学ぶ意義も深いと言えます。実際には日本と近く深い関係を持つにも関わらず、あまり知られていないロシア、そのロシアについて知り学ぶことこそが、極度に単純化された世界観に流されずに現実に即して社会を見ること、ひいては世界の多様性を理解することにつながります。こうした考え方に基づき、基本的なロシア語運用能力の基礎を習得し、これによりロシア文化理解の第一歩とすることをコースの目的としています。

ロシア語初級カリキュラム

ロシア語担当教員紹介

堀口大樹 吉田南総合館(北棟)4128 スラヴ語学・バルト語学

 ”1つの言語を学んだ分だけ世界が広がると、大学に入学する前から思っていました。ロシアは、音楽、バレエ、演劇、文学、宇宙開発、スポーツ…○○大国と呼ばれるにふさわしく、世界に秀でた分野をたくさん持っています。そうした魅力や、隣の国なのに謎めいた雰囲気を持っている点にも惹かれました。あとはロシア語の響きやキリル文字にも憧れていました。現在は、ロシア語のほかラトビア語を研究しています。言語を通して、その言語を話している人たちの文化や社会も見えてくるような研究と教育を目指しています。